日本の代表的な塩の神事

御塩殿祭(毎年10月5日)

御塩殿神社にて、伊勢神宮の神事に使う堅塩(御塩)をつくる

御塩殿祭では、よい堅塩(御塩)ができるように祈ると同時に、製塩に携わる会社、従業員の安全を祈る

    御塩殿神社は、三重県伊勢市双美町荘にある内宮(皇大神宮)所管社であります。神宮(伊勢神宮)では、年間を通じてとりおこなわれる神事に御塩殿神社で作られた「御塩」が使用されています。そのための塩作りが「御塩浜」「御塩焼所」「御塩殿」等で行なわれています。
    「御塩浜」は、御塩殿神社の境外である二見町西(五十鈴川河口近く)にあり、1751年からは、今までの揚げ浜式塩田から、入浜式塩田に改良されています。7月下旬の満潮時に、水門を開け、塩分2%ぐらいの汽水を塩田に入れ込みます。天候にもよると思いますが、塩分濃度20%程度のかん水になるまで天日で濃縮します。
    このかん水を「御塩汲入所」に運び、8月になると「御塩焼所」にて、鉄釜で薪を使用して煮込み、粗塩を作ります。この粗塩は、「御塩御倉」で保管されます。8月に作られた粗塩は、三角錐の形の土器の型にいれて、「御塩殿」にて焼き固めます。これを「御塩」(堅塩)といい、伊勢神宮の神事(祭事)に使用されます。
    「御塩殿祭」は、毎年10月5日に執り行われます。よい「御塩」が取れるようにと願うと同時に、製塩に携わる会社、従業員の安全を祈られます。この日には、全国から多くの塩関係者が集まります。

PA040019.JPGB.JPG「御塩焼所」では、かん水を鉄釜で煮込み、粗塩を作る所RIMG0288.jpgA.jpg「御塩汲入所」では、「御塩浜」で濃縮された濃い塩水が保管されるPA040004.JPGA.JPG入浜式塩田である「御塩浜」

RIMG0305.jpgA.jpg「社殿」前で行なわれる神事の様子RIMG0312.jpgA.jpg「御塩殿」で、粗塩を三角錐の土器の容器に入れ、焼き固めるための火入れをしている様子PA050746.JPGA.JPG「御塩焼所」の鉄釜

藻塩焼神事(毎年7月6日)

御釜神社では、塩竈神社の様々の神事のお供えするための藻塩が、藻塩焼神事にて作られます

7月4日は、「藻刈神事」、5日は「水替神事」、6日は「藻塩焼神事」が行なわれます

P7060447_01.JPGA.JPG塩竈神社の境外末社である御釜神社    宮城県の塩竈神社の境外末社・御釜神社では、毎年7月4日から3日間「藻塩焼神事」が執り行われます。(この御釜神社は、塩竈神社から海に向かって歩いても10分~15分程度の市の中心部本町にあります。)
    7月4日は、「藻刈神事」で、神事船を出し、海藻を刈り取ります。5日は、松島湾釜ヶ淵より、満潮時の海水を汲み、神釜の水を入れ替えます。6日は、製塩用の鉄釜の上に竹の棚を置き、海藻を広げ、その上から海水を注ぎ、これを煮詰めて藻塩を作ります。
    そもそもこの塩作りは、御祭神である塩土老翁神(しおつちおじのかみ)によりこの地に広められたとされ、祀られている四口の鉄製の神釜も塩土老翁神が使用されたと言われています。この神釜は、塩竈市の有形民族文化財であり、また藻塩焼神事は、宮城県の無形民族文化財に指定されています。
    特に7月6日の藻塩焼神事には、全国から塩関係者が集まり、お祈りさせていただきます。



RIMG0115.jpgB.jpgいよいよ藻塩が出来上がる直前ですRIMG0098.jpgB.jpg釜に火付けをしているところRIMG0077.jpgA.jpg海藻に、海水を上から注ぎますRIMG0078.jpgB.jpg雅楽が奏でられる

RIMG0124.jpgA.jpg出来上がった藻塩ですRIMG0111.jpgA.jpg藻塩を丁寧に盛ります